8月2日知事杯開幕。この日からリベルタ史上最強の第4期生が、チームを新たなステージへと導く。
8月2日1回戦 岸城FC 3−0
3日2回戦 吹田JFC山田 1−0
4日3回戦 東大阪朝鮮 0−0(PK4−3)
5日4回戦 EXE’90 0−3
重苦しい雰囲気を打ち破る橋本孝平の爆発で、リベルタ史上初の1回戦突破を飾る。その勢いを借り2回戦
も撃破、ここでも橋本孝平が貴重な得点を上げる。
そして向かえた3回戦、相手は大阪府ベスト4の超強豪、東大阪朝鮮である。ここで負けても悔いはない、し
かしいつものようにスカウティングの情報を入手し、万全の体制でわずかな勝機に懸ける。酷暑の中でのキックオフ、選手達は集中を切らさず積極的にボール追う。その高い集中力によりボール支配率は五分五分である。
しかし、攻めの形が出来ずシュートまで行かない。相手はグランド全体を広く使いフィニッシュまで持って行く。前半早々相手FWに突破され「あわや」と言うシーンがあったが、辛うじて右サイドのポストに助けられる。これは このゲームの流れを決める重要なポイントであったような気がする。枠へのシュートを何本も打たれながらも失点に結びつく場面は現れない。0−0で前半を終える。
後半に入り徐々に衰える運動量と共に、ボール支配率は4割を切る。完全にワンサイドゲームとなる。何度も
何度もゴールを脅かされるが、ゴール前の集中力と運だけは切れなかった。終了間際の猛攻を凌ぎきり、終了のホイッスルを聞く。PK戦である。この時点ですでにある確信があった。相手GKは酷暑の中、全く1度もボールに触れていないのである。いくら激しいトレーニングを積んで来てるとは言え、1時間ボールに触らず耐える練習はしていないはずである。
かたや、我らが守護神吉川は、スーパーセーブを連発し、すでに神経は研ぎ澄まされている。「勝てる.....」。
先攻のリベルタは、一人目の中村が豪快に蹴り込み、続く橋本孝平は落ち着いて決める、碓井はキーパーの脚に当てながらもゴール、井川も問題なく決めた、この時点で4−3、佐藤が決めれば勝利である。しかし、またサッカーの神様は少し悪戯をする。この試合でも献身的に動き回り、チームに貢献した佐藤がまさかの失敗、サドンデスか?!
みんなが固唾を呑んで見守った最後のPKは、試合開始時にも助けられた右サイドのポストが防いでくれた。
勝った..... 快挙である!選手達は強くなった、戦術理解度はピークとなり、精神力も抜群に強くなった。
翌日は試合巧者のEXE’90に敗れる事となったが、4回戦進出、大阪府下ベスト28はクラブ史に残る快挙であり、選手達の頑張りに心から感謝したい。